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小売業界向け「需要予測」セミナー
激変する市場への需要予測事例紹介と、直ぐ始められる需要予測ソリューションとは

2020年12月8日、株式会社ジールにて、『【ウェブセミナー】小売業界向け「需要予測」セミナー激変する市場への需要予測事例紹介と、直ぐ始められる需要予測ソリューションとは』が開催されました。その内容をレポートします。

はじめに

新型コロナウィルスの影響により様々な業界で需要の変動が起こり、将来の予測を立てづらくなってきています。そのため、ますますデータを基にした現状分析とその理解が求められるようになってきました。本セミナーでは、アナリティクスのリーディング・カンパニーであるSAS Institute Japan株式会社から、小売業界で激変する市場に対する現状分析とその対策について、そして国内唯一のビジネスインテリジェンス/データウェアハウス専業ソリューションベンダーである株式会社ジールから、小売業向けSAS Viya テンプレート「需要予報」を紹介します。

目次

第一部 激変市場へ対応する為のデータサイエンス
第二部 簡単・短期間で始められる需要予測とは
まとめ

第一部 激変市場へ対応する為のデータサイエンス

<講師> SAS Institute Japan株式会社 ソリューション統括本部  Advanced Analytics COE
     グループマネージャー 庄子 楽 氏

1.何が起きたか?

このコロナ禍でいったい何が起きたのでしょうか。以下の2つが挙げられます。

・これまでの需要予測があてにならない。
売れるもの/売れないものが変わってきました。例えば、3月~5月までの自粛期間においては、家庭内で時間を過ごすための様々な商品が 売れていました。また、業態/立地条件によっても影響が異なりました。例えば、小型のスーパーマーケットは、売上好調でしたが、GSM(総合スーパー)は、都心部から人が消えたこともあり大変苦労されたようです。
・リソースの問題
人材不足に拍車がかかりました。多くの人と接する仕事は人を集めにくいといわれています。また、物流の混乱もあります。注文数が増えすぎて物流センターが逼迫したり、物流コストが劇的に増加してしまったということが挙げられます。

では、どこで問題が起きたのか、ということを下記4つの視点から整理します。
1.店頭
短縮営業、人数制限、客数の制限、従業員に対する特別手当の支給などが挙げられます。
2.商品
売れるもの、売れないものが変わりました。調達が追いつかずに欠品がたくさん 生じたり、欠品で困っていたかと思えば突然売れなくなる商品もありました。マスクなどがよい例です。
3.顧客
客層が変わったり、客足の増減、購買行動・習慣が変わったことが挙げられます。
4.物流
労働力の確保、物理的に限界にきてしまい臨時の対応が難しいということが挙げられます。

2.小売業への影響と対策

このコロナ禍 によるビジネスへの影響、代表的なものを3つ挙げます。
1.顧客の動きが読めない
2.需要予測が当たらない
3.リスクを読みきれない

1.顧客の動きが読めない
消費者の行動変容が起きているといわれています。ECへのシフト、客層の変化、売れるものの変化などが挙げられますが、分析してみると、今までなかった新しい客層が現れたりすることもあります。このような変化を捉えられているのか、ということが今後の分析の重要なポイントになります。
顧客の特徴を理解し、品揃えを変更したり、常設の価格帯を見直したりすることも必要です。また、棚割りや、店舗毎の商品配備をアクションにつなげていくことが重要です。

2.需要予測が当たらない
前例のない外部要因のため需要予測が当たらなくなったといわれています。物理的な移動量の変化や感染防止の意識がその要因であるといわれています。社内にあるPOSデータや在庫データだけでなく、オープンデータなどの外部データを活用し、需要予測をコロナ禍に対応させてゆく必要があります。

3.リスクを読みきれない
感染拡大や自粛要請がいつ発生するかがわからない、ということが大きな悩みの一つです。そのためには、市場の変化や顧客の変化の兆しを捉える為にも常時モニタリングすることが重要です。また、過去に1回モデルを作ったままで、それをずっと使い続けているケースもありますが、この状況下やNew Normalに対応してゆく為にも、逐次学習をし直して、モデルを継続的に進化させていくことが大切です。将来のリスクを読み切れないながらも、それになんとかついていき、努力をし続ける必要があると考えております。また、いろんなシナリオを想定してシミュレーションしておくことも有効な手段です。

3.SASからのご支援

SASは、コロナ禍にどう対応していくかということで、COVID-19対応サポートポータルを開設しています。小売業様向けのトピックもありますのでぜひご覧ください。


また、SASは、ソフトウェアのご提供、そして、ビジネスアナリストやデータサイエンティストによるコンサルティングサービスを提供します。また、人材を育てるための教育トレーニングも用意しています。ご興味がある方は、ご相談ください。

第二部 小売業向けSAS Viya テンプレート「需要予報」 ~未来を見て、今を変える

<講師> 株式会社ジール コーポレートDXユニット ユニット長 賀門 秀人 氏

Enterprise Open Analytics Platform SAS Viya とは

SAS Viya とは、Webベースのソフトウェアで、ビジュアリゼーションやモデリングなど、複数製品の総称になっています。特徴としては、インモリ並列分散処理の技術を採用している点です。統計解析や分析には、大量のデータを利用しますが、自動的にメモリー上に展開して並列分散処理を行い、とても早く分析結果を返してくれる仕組みになっています。
また、データを管理する機能やデータを可視化するツールも備わっています。

下記の図は、データを可視化するVisual Analytics という機能についての説明です。
左側に「Visualization」と書いてありますが、こちらがデータの可視化をする機能で、「Statistics」と書いてあるところが、クラスター分析やディシジョンツリーなどの統計解析を行う機能です。その下に「Machine Learning」と書いてありますが、高度な統計解析を行うための機能です。こちらは、本テンプレートには標準では含まれていませんが、別途購入いただくことで利用することができます。

SAS Viya テンプレート 「需要予報」

ジールが開発したSAS Viya テンプレート「需要予報」を紹介します。小売業のお客様にとって需要予測の最初の一歩となって欲しいという思いを込めて開発したものです。需要予測を始めてみたいけれど、どのように進めてよいかわからないとったお客様が、大きな負担なくスムーズに導入できるデータ活用基盤のテンプレートです。BIを利用した分析基盤とオープンデータを Cloud 上にプリセットにした統合型パッケージで、導入から1 週間以内 にお客様データとオープンデータによる客観的かつ効果的な分析が行えます。

特徴① 【シンプルでかつてないスピードで実現する導入ステップ 】
お客様が契約してから利用できるまで、最短3日で、お客様データによる需要予報分析が可能になります。

特徴② 【導入コストと導入スピード】
ハードウェア、ソフトウェアを管理する必要がないので、情報システム部門の負担は少なく、最低限の協力で導入することができます。構築・運用を考えると費用についてもオンプレミス環境 と比較して非常に安価に導入でき、システム導入のスピードは格段に UP します。

特徴③ 【オープンデータ提供サービス「 CO-ODE 」をプリセット 】
ZEALのオープンデータ提供サービス「CO-ODE」を利用できるので、気象データや人口のデータなどを予報分析に生かすことができます。

特徴④ 【ZEAL のテンプレート 】
小売業における経営層、マーケティング、店舗担当者がよく利用される分析のダッシュボードなどをテンプレートとして用意しています。

実機デモ

下記の図は、SAS Viya テンプレート「需要予報」のデモ画面になります。
画面左側に売上推移のグラフが見えます。右側の薄い水色になっている個所は、これまでの売上推移のデータからSAS Viyaが自動的に計算し、売上予測情報を反映したグラフになります。

さらには、さきほど紹介したオープンデータ提供サービス CO-ODEの要素を追加することができます。
右側にさまざまな要素が追加できるようになりますので、このデモでは、景気動向指数を追加します。グラフの下に、新しいグラフが追加され、売上に対して影響があった要素を自動的に検知してくれます。また、この青い部分の振れ幅が狭いほど予測の精度が高いということになります。

当テンプレートを採用いただくことにより、スピーディーなデータ分析基盤が確立します。解析されたデータを共有することで他の部署や現場・経営陣などからの意見を得られ、それまで気づくことのなかった課題がうまれ、全社的な相乗効果を得ることが期待できます。

まとめ

数多くあるデータ活用の製品の中で、データの可視化から統計解析までできる製品は限られます。そのうちのひとつがSAS Viyaですが、分析を自由自在に行い、社内の運用、定着化までを考えると、どこから手を付けてよいかわからないという方も多いのではないでしょうか。本セミナーで紹介したテンプレートを利用すれば、データを用意するだけで、売り上げ分析から需要予測までできることがわかりました。予測・分析を行い、データドリブン経営を実現させたいと思っている方には、最適なソリューションです。
ご興味をもたれた方は、こちらからお問い合わせください。

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