やってみましたシリーズ 第四弾
【Sansan】からテンプレートを用いたMotionBoardとの連携!

先日、Sansan×MotionBoardの連携のニュースがありました。弊社でも2019年春からSansanを導入し、社内でも積極的に活用が進んでいます。これまで紙で管理していた名刺でしたが、この名刺をスキャンしてデジタル化することで、名刺が持つ多くの情報を可視化し、営業活動への指標を打ち出すきっかけになりました。時代の変化と共に名刺が持つ存在意義を、改めて見直す必要があると思います。名刺、されど名刺。この小さな一枚に託された無限の可能性をさっそく紐解いていきたいと思います。

Sansanのサイトによると以下の様な事が可能になるとのことでした。
Sansanサイト:https://sin.sansan.com/best_practice/sansan_plus_app_motionboard/

目次

1.実現可能な内容

▶Sansanに埋め込まれて利用可能となった

昨年末に、Sansan のオプション機能「名刺分析オプション powered by MotionBoard」の機能提供が開始されたことが発表されました。この機能は、Sansanと外部アプリケーションが連携し、名刺を起点とした新たな業務効率化を提供する「Sansan Plus」によるものです。「名刺分析オプション」は、名刺をスキャンするだけで、営業のリアルな行動を可視化することが可能になる機能です。

Sansanは「名刺管理から、働き方を変える」をコンセプトに、Sansanのサービス上にあらゆるビジネス情報が集まる「ビジネスプラットフォーム」を目指しています。Sansanに登録された企業情報や人物情報に対して、さまざまな外部サービスが連携することにより、正確な情報取得とアプローチを可能にします。

◆「Sansan Plus」とは
「Sansan Plus App」、「Sansan Plus Consulting」、「Sansan Plus Integration」の3つの柱で構成されています。

・「Sansan Plus App」
Sansanと外部SaaSサービスが連携した Sansan上で利用できるオプション機能です。Salesforceのデータで商談状況の把握、名刺交換相手企業と自社との契約状況、反社のチェック、帝国データバンクとの同期、アンケート集計機能などを搭載しています。
 

・「Sansan Plus Consulting」
コンサルティング会社と連携し、各種Sansanサービスを活用した企業の、デジタル化コンサルティングを支援します。
 

・「Sansan Plus Integration」
toBeマーケティング株式会社及び株式会社リアライズとデータ統合領域において協業し、データを統合するためのコンサルティングを支援します。

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▶MotionBoard側にもデータが閲覧可能となった

  • データに接続
  • データの型を変換しクリーニングを行って、データ モデルを作成
  • データを可視化する様々なグラフのビジュアルを作成
  • Power BI サービス を使用し、レポートをメンバー間で共有 
    ※この部分はPower BI Desktopの機能ではないので、この記事では割愛します。

ウイングアーク1st社の「MotionBoard」は、企業内外に存在するさまざまな情報・データを統合して可視化し、価値ある情報に変える、情報活用ダッシュボードサービスです。データの価値を最大化しビジネスにイノベーションを起こすことをコンセプトに企業の情報活用を支援しています。

Sansan とMotionBoardの組み合わせは、営業メンバーの行動と実績が名刺をスキャンするだけで、Sansan上でデータ化・統合化され、「MotionBoard」により瞬時にダッシュボードで可視化します。オンライン名刺活用により、オフラインだけでなくオンラインでの顧客接点情報を加味した、営業活動の分析が可能になります。営業活動の改善に向けた現場メンバーに向けたフィードバックや、営業戦略策定などを後押しすることで、受注率向上に貢献します。

Sansan側からAPIキーを取得すると、MotionBoard側から ※JDBC接続 でSansanのAPIへアクセスできます。外部接続のためにドライバーをインストールする必要はなく、接続後は MotionBoard でボードを新規作成し、Sansanの情報を自由に可視化できます。

参考
https://cs.wingarc.com/manual/mb/cloud/ja/UUID-badcfbe5-24e3-ad9c-1bb6-2e5a5e364ac9.html

※JDBC接続
Javaプログラムからデータベース管理システム(DBMS)へアクセスする方法で、SQL文を発行してリレーショナルデータベース上のデータの照会や操作、更新などを行うことができます。

2.Sansanの設定

実現可能となった機能を検証してみたいと思いますが、初期設定が必要になります。
●名刺分析の閲覧設定手順
①案内メールの受信…システム管理者宛に、利用案内メールが送付される
②サービス規約の同意…名刺分析オプションのサービス規約を確認/同意
③利用ユーザー指定…名刺分析オプションで分析対象となるユーザーを指定

※詳しくはマニュアルをご参照ください。
https://sansan.app.box.com/s/ev98qb3nlsk65h4yjmw8rf4on20p3kr7

 

●設定化完了したら、「名刺分析」を開いてみます。
・ログイン後、自分の名前の▼をクリック「名刺分析」を選択します。

・MotionBoardが起動します。

・名刺分析画面が表示されます。

これで準備OKです。

 

 

3.検証

では①②を早速検証したいと思います。
①優秀な営業メンバーの名刺獲得傾向を把握・傾向を分析できる
  1)名刺獲得枚数の推移を可視化!
  2)新規顧客との接点の推移を可視化!
  3)役職者や幅広い部署との接点の推移を可視化!
②他営業メンバーと比較、営業戦略に役立てる

①優秀な営業メンバーの名刺獲得傾向を把握・傾向を分析できる

1)名刺獲得枚数の推移を可視化!


・ユーザーの欄から、名刺獲得枚数を把握できます。

 

 

・名刺獲得枚数の棒グラフをクリックすると、一覧データが表示されます。

 

 

・名刺獲得枚数を並べ替えする場合は、「名刺枚数」クリック「昇順降順」を行うと、ユーザーごとの名刺獲得枚数を把握できます。

 

 

2)新規顧客との接点の推移を可視化!


「詳細検索」ボタンをクリック➡「集計単位」項目で「新規のみ」を選択➡「検索」ボタンをクリックすると新規顧客に限定したリストが表示されます。

 

 

3)役職者や幅広い部署との接点の推移を可視化!


・どのユーザーがどの分野に明るいか、更にどんな役職ランクの方とお付き合いがあるのか、これらを可視化することで営業戦略を立てやすくなります。こちらも棒グラフをクリックすると、一覧データが表示されます。

 

 

②他部署のメンバーと比較し、効果的に営業戦略を行えます。


・「部署」から会社の部署ごとの名刺獲得数を見ることができます。突出している部署の情報を得るには、棒グラフをクリックし、部署で獲得している顧客情報を閲覧することができます。

・名刺獲得枚数の棒グラフをクリックすると、先ほどと同様の一覧データが表示されます。

4.検証後の気づき(コロナ禍での変化)

コロナ禍が続く現在、リモートワークの導入により働き方が大きく変わりました。当社は、データ活用という業務がらビジネス部門の方との接点が多いことから名刺交換の機会が非常に多くありました。しかし、リモートワークへの転換を境に減少傾向に。

こちらの図は、集計期間をコロナ以前の「2019年1月1日」~「2021年9月30日」に設定した名刺の交換数の推移グラフです。
直近数か月の動向を見ると、2020年の5月にぐっと減少しています。
名刺交換日の「日付軸」(X軸)は、設定した期間になっています。コロナが騒がれる以前は、非常に闊達に名刺交換がされていることが分かります。ところが、2021年3月に緊急事態宣言が発令されると状況は一変、名刺の獲得枚数が急激に減少しています。強い人流抑制政策・行動制限により、街にあふれていた人々は一気に減りました。人流とコロナの感染者数は相関関係にあるというニュースを日々耳にしますが、人流と名刺交換数も関係があるのか、コロナ前後でどのように変化をしたか期間を設定して推移を見てみたいと思います。

 

 

下図は、2019年12月30日~2021年10月10日の東京都の移動人口の動向の図です。
このグラフを見ると、一回目の緊急事態宣言が発令されてから5月にかけて、-70%という急激な下降が見られます。
2020年7月にかけてはまた急激な上昇から、その後は低い推移での増減を繰り返します。
2021年1月になると一気に20%に上昇し、2021年8月中旬辺りで再び感染者が過去最悪の数に激増し、さらにオリンピック期間とお盆休みなどが重なり一時的な落ち込みがありますが、9月には再び上昇します。

https://v-resas.go.jp/prefectures/13https://v-resas.go.jp/prefectures/13

 

 

試しに、二つのグラフを重ねてみました。
2020年1月~5月の減少は、若干の誤差はありますが、同じ様な傾斜を辿っています。
完全一致というところまでは断言できませんが、移動人口の変化に伴って、名刺交換の枚数も上昇と下降をなぞっていることが分かりました。人流と名刺交換数は相関関係にある様に見受けられました。

出典:「V-RESAS、株式会社Agoop『流動人口データ』」(2021年10月21日一部加工し作成)
https://v-resas.go.jp/policy

5.感想

いかがでしたでしょうか。SansanとMotionBoardによる連携で、社内の名刺情報から様々な分析を行う事ができるようになりました。社内での営業戦略など、大変便利な機能が追加されました。

今回は、「名刺分析」という既にテンプレート化された情報から、ユーザー別、部署別、分野別、新規・既存別、期間別による推移を見て行きましたが、更に切り口を深めて可視化を行いたい場合は、MotionBoard側からSansanのサイトを外部接続し、MotionBoard側でオリジナルのボードを作成することも可能です。ご自身で分析手法をカスタマイズするのも面白いかもしれませんね。