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株式会社ドームのExcel脱却ストーリー(後半)

本内容は、 株式会社Voicy で公開されている わおんDX チャンネル 6月17日の放送内容を記事化したものです。

ゲスト: 株式会社ドーム Digital Division ビジネスプランニング部 チームリーダー 佐々木 啓 様
放送日:2020年6月17日

皆さんこんにちは、わおんです。
また水曜日になりました。いかがお過ごしでしょうか。

今回は、株式会社ドームの佐々木さんインタビューの後半回です。
佐々木さんがBIツールを使いこなすまでに、どのように取り組んだのか、またBIツールを導入して、どのような効果を感じたのか、ということについてお話を伺いたいといます。

目次

1.前回のおさらい
2.BIツールを使いこなすまでの道のり
3.感じている効果
4.BIツールを使う方へのメッセージ
5.感想

前回のおさらい

前半では佐々木さんがずっと野球をしてきて、社会人一年目の時点では、Excelもあまり使えなかった、という話が出てきました。私も最初、BIツールの使い方が全くわからなくて、その時に上司から「まずはBIツールをおもちゃだと思って、たくさん触ってみよう!」というアドバイスをもらいました。私の場合は、とりあえず左から順番にタグを全部開いていったり、いろんなところでクリックをしてみて、「ここでこんな設定画面が出てくるんだな」というふうに見てきました。そうしているうちに、どこでどんな設定ができるのか、というのが分かってきましたね。

さて、本題に入る前に、今日はBIツールを導入したてのお客様からよく受ける相談を二つ紹介したいと思っています。

① せっかくExcelからBIツールに移行するんだから、見た目も変えたい。
どうやったら見栄えの良いBI画面を作れますか?
② 頑張ってBI画面を作ったんだけども、なかなか見てもらえない

同じような悩みを持っているという方、いらっしゃいますでしょうか。佐々木さんの話の中でも、このBI画面の見栄えの話と、作成したBI画面をどうやってユーザーに見てもらうのか、という話ができます。
それでは佐々木の場合は、どのように対処してきたのか聞いてみてください。

BIツールを使いこなすまでの道のり

わおん: では、一生懸命Excelのショートカットキーを覚えていたところから、Power BIを使うぞ!ってなった時に抵抗があったと思うんですが、まず取り扱うことになって佐々木さんが最初に取り組んだことってなんですか?

佐々木さん: まずは、今まで通り Excelのアプリケーションを開きたくなるんですが、頑張って Power BIのアプリをポチッとしてみるっていう、そこがハードルでしたね。

わおん: なるほど(笑)始めからExcelは開かない!と(笑)

佐々木さん: 過去の栄光は引きずらないのと一緒で、まず新しいものをやってみよう!っていう心構えが第一のハードルでしたね。そこからはマニュアルとか、いろんなサイトを見ながらやる方法もあると思うんですけど、私はひたすらガチャガチャ触ってみることで慣れていきました。

わおん: なるほど。なんか私も今思ったんですけど、タスクバーってあるじゃないですか、パソコンの下のところに。このタスクバーにPower BIのアプリを固定するっていうのが、第一歩かもしれないです。

佐々木さん: そうですね。

わおん: 何ならExcelをタスクバーから消しちゃう!!それぐらい強い気持ちでやらないと、Excelをついつい触っちゃうかもしれないですね。

佐々木さん: どんなシステムでもそうだと思うんですけど、今までの慣れたやり方は、こだわりたくもなるし、そっちの方が早いじゃん!って最初は思うんですが、ただ、新しい色んなシステムも便利な機能がたくさんあるので、まぁ1回タッチしてみるっていう、その第一歩の勇気がものすごく大事かな というふうに思います。

わおん: なるほど。あと、とりあえず開いてみたあとは、何かマニュアルを見ながら触ってみたんですか?

佐々木さん:全くないですね。腰を据えてマニュアルを見るのが好きな方も実際にいらっしゃったんですが、どちらかというと、「もうやってみよう!」の勢いで、もう自分でガチャガチャ触っていたような感じですね。わからないところは、少しPower BIの心得のある人に「これこうしたいんだけど、どうしたらいい?」っていうのを聞きながらやってました。

わおん: なるほど。ちなみに佐々木さんは、例えば、新しい家電を買った時に説明書を読むタイプですか?

佐々木さん:全く読まないですね。

わおん: なんかこれ、タイプが別れるなと思って。私も読まないんですけど、読む人って最初に全部に目を通す人とかもいますよね。

佐々木さん:凄いですねぇ(笑)

わおん: 確かに、新しいBIツールを触るときにマニュアル読むのが好きな人は、多分読んでから触った方が良いし、好きじゃない人はいきなり触ってもいいのかなと。そのPower BIっていうのは<セルフサービスBI>っていう風に分類されてるんですけど、割と直感的に、とりあえずボタンを押していると、「あっ、ここでグラフができるんだ」とか「ここで色を変えるんだ」って、分かるようにはなってるかなと、私も思いますね。
それでは、いきなり触ってみた、ということなんですけど、その中で難しかったと思う事は何ですか?

佐々木さん:そうですね、デザインですね。

わおん: なるほど。

佐々木さん:Power BIの仕様上、いろんな表が入れられたり、グラフが入れられたり、数値表が入れられたりするんですが、出来上がった時に必要な項目は入っていても、見栄えは結構個人差があるなと。上手な人は、フランス料理みたいな形になるんですよね。私みたいな画力がない人間がやると、どうしても男子ごはんみたいですね。

わおん: 実際、Power BIを使って作成した画面に対して、何かフィードバックを受けたんですか?

佐々木さん:その辺は直接フィードバックを受けることはないんですが、内心、出来上がったものを比べてみると、ちょっと負けてるなーみたいな、そんなかたちで思うことは多々ありましたね。

わおん: なるほど。ちなみにそのPower BIで作った画面が綺麗な人っていうのは、どういうところを見て、 綺麗 だなって思うんですか?

佐々木さん:難しいのですが、もう全体感、と言いますか、見てみようと思わせるような何かがありますね。表の配置とか、カラーリングとか、数字がしっかり大きく見えるぞとか、なんかそういうのがあったりしますね。

わおん: じゃあ大事な数字が大きく表現されていたり、全体の色の統一感があったりというところで綺麗に見えるでしょうね。Power BIを使って綺麗な画面を作りたいという方が多いですけど、どうやったらきれいになりますか?ってよく聞かれるんですね。その時にいろんな方法があると思うんですけど、例えば地図を使ってみるとか、今まで見慣れてないグラフを使うと、ちょっと「おー!」って思ったりするんですけど。 今まで使ってこなかったグラフを使ってみるっていうのは有効ですか?

佐々木さん:そうですね、時と場合によると思うんですが、一番は、ここ外しちゃいけない項目っていうのがしっかりと見やすく、わかりやすく表現されていることが大事かな というふうに思います。

わおん: なるほど。複雑な表現とか今まで使ってこなかったグラフを使うっていうことよりも、一番大事な数字が目立っていることが大事ですね。例えば、月ごとの棒グラフが並んでいて、良い月と悪い月というのが色分けされてパッと目につくとか。

佐々木さん:そうですね。

わおん: なるほど。仮に棒グラフと表だけだったとしても、数字の大きさを変えてみるとか、色を変えてみるとか、配置を変えてみるだけでも綺麗な画面を作れるってことですね。

佐々木さん:はい。

わおん:  ありがとうございます。 確かに大事なのは、必要な数字、大事な数字が目立つことなんですけども、実は佐々木さんと同じように、「自分は画力がないんだ、だから綺麗な画面作れない」と思ってる人は多いですね。そういった方に、何か良いアドバイスはありますか?

佐々木さん:全然大丈夫です。画力は上がります!!

わおん: どうしてですか?

佐々木さん:ズバリ!上手い人の作成したレポートを真似る!!実際にドームの社内の話をすると、一番画力のある方のPower BIレポートを参考に横展開していたようなかたちをとりました。フォーマットも、各部の数字の売上のレポートと統一されてますし、見る側も「他のチャンネルはどうだったんだっけ?」となった時に、同じレイアウトなので見やすい。一つの高いレベルの画力よりも、同じフォーマットでしっかりと横展開するというのがとても大事かな というふうに思っています。

わおん: なるほど。だから例えば、店舗別に売上を見る 綺麗な画面があったら、商品のカテゴリ別に見る画面も同じレイアウトで作っちゃったら、作る側の負担も少ないし、見やすいですね。

佐々木さん:はい。

わおん: なるほど、ありがとうございます。

感じている効果

わおん: 最初Excelのショートカット一生懸命覚えて、残念ながら新しいことを覚えることになり、でも、上手い人を見ながらだんだんPower BIを使いこなしたということなんですけれども、ぶっちゃけExcelからPower BIに変えてみて良かったですか?

佐々木さん:良かったです。

わおん: Power BIを導入して感じた効果ってありますか?

佐々木さん:そうですね、Power BIを導入して自分で表やグラフを作ることがなくなったということと、もちろん集計もする必要がなくなりました。Power BIとDWHを繋いでいるので、数字が自動更新されている形になります。毎朝9時に前日のデータが反映されて、いつでもどこでもPCでもスマホのアプリでも数字が確認できるので、そこはめちゃくちゃ楽になっていますね。人の手を一切介さなくなりましたので。

わおん: Power BIを導入する前っていうのは、どうしていました?例えば、出社して朝9時になったら何をしていましたか?

佐々木さん:まずはExcelを開いてましたね(笑)

わおん:Excelを開いて、どこかからデータをダウンロードしてたってことですか?

佐々木さん:そうですね。ダウンロードして、もうそこから先は、関数で言うSUMと、それからVlookup祭りですね。

わおん:なるほど。じゃあデータをダウンロードする作業も、ダウンロードした表の形式から集計をしたり、グラフの形に直したりっていう作業時間が全部なくなったんですね。

佐々木さん:全部なくなりました 。

わおん:なるほど~。あと先ほどスマホからも見れるっていう風におっしゃっていたんですけど、スマホから見えることでなにか良いことを感じていますか?

佐々木さん:感じてますね。いちいちPCを開かなくていいので、朝の通勤時間の電車の中でちょこちょこっと見れたりするので、本当にいつでもどこでもをデータにアクセスできるっていうことを体現してるなと思っております。

わおん:なるほど。そうなると朝の時間でだいぶ違いますね。もう出勤した瞬間に、既にもう数字を把握してるわけですもんね。そしたら、佐々木さん以外の社員の方の反応って何かありますか?

佐々木さん:そうですね。いろんな表とか数字の見た目が向上しているので、見た目が上がると何が起こるかと言いますと、見よう!という気がさらにおこるので、そういう意味ではより数字が身近になってるな~というのは、肌で感じております。

わおん:なるほど~。ちょっと意地悪な質問になっちゃうんですけど(笑)、年配の方が見てくれないという悩みをよく聞くんですね。佐々木さんはまだ二十代ですか?

佐々木さん:はい。

わおん:年齢別の反応の違いはありますか?

佐々木さん:正直な話、あるかな というふうに思っています。

わおん:多分年齢に限らず、PowerBIの画面を見てくれる人と見てくれない人がいると思うんですけど、頑張って覚えた Power BIの画面を、なかなか見てくれないという方に対して、何か対策はとられていますか?

佐々木さん:そうですね、「このPower BIレポートで数字を管理するんです。それ以外の管理表は存在しません!」というのを、しっかりと伝えて、「これをしっかり見ましょう!」というのを認識してもらうことが一番大事かなと思います。

わおん:先ほどPower BIに変えたことで、朝9時になると最新のデータが更新されているっておっしゃっていましたよね。まぁExcelって使い勝手いいんですけど、一つPower BIとの違いとしては、どのデータのExcelファイルが最新なんだっけ?っていうのがわからなくなっちゃうっていうのがありますよね。でもPower BIに統一すると、もうこれが最新ですと。データが間違ってるんじゃないかと疑ったりとか、間違ってた場合にどれが最新だっけと探す時間っていうのも減るのかなと思っています。どうですか?

佐々木さん:めちゃくちゃ減ってます。

わおん:そうですよね。分かりました。他に何か効果を感じてることありますか?

佐々木さん:今まで以上にスピーディにいろんな数字だったり、経営指標が役員の方々に届くようになっているので、いろんな場面で判断がより早まっているかな というふうには思っています。

わおん:なるほど。逆にPower BIを導入して改善されることもたくさんあると思うんですけど、まだ残ってる課題ってありますか?

佐々木さん:管理職の立場の方々はたくさんPowerBIの画面を見られているんですが、スタッフレベルでも見てもらえる方を増やして、もう全社員になるべく見てもらえる様になればいいかな、というふうに思ってます。

わおん:なるほど。導入して最初に見てるっていうのは、経営層から使い始めてるような感じですか?

佐々木さん:そうですね。

わおん:なるほど。これもお客様によってパターンがいくつかあるんですけど、経営層が、最初にBIツールの必要性を感じて、経営層からだんだんスタッフに降りてくることもあれば、逆にスタッフ側がレポート作成の作業効率の悪さに課題を感じて、スタッフから使い始める場合があります。どちらもあるんですけど、ドームさんの場合は、経営層から使い始めてるって感じですね。

佐々木さん:そうですね。

わおん:お客様から、「どうやったらBIの活用が広まりますか?」とよく聞かれます。例えば、会社に100人いて100人中、10人は使っています、残り90人にどうやって使ってもらうか?というのがよくある課題なんですけど。私、他のお客さまから聞いて、 一個ちょっと解決策の例を知ってるんですけど、佐々木さんは何かありますか?

佐々木さん:そうですね、一番は存在の認知だと思います。「レポートを作ったんだ!見てくれ!!」というのを熱意を込めて、何回も大きな声で伝えるというのが一番大事かなと思います。体育会系っぽい意見になっちゃったんですけど。でも本当にそうで、やっぱり知ってもらわないとアクセスもしてもらえないですし、見てももらえないので、そこが一番大事かなというふうに思っています。

わおん:なるほど。確かに認知してもらうっていうのが大事だなと思いますね。お客様から聞いたんですけど、例えば営業第一部、営業第二部、営業第三部みたいに分かれているとするじゃないですか。そうしたときに営業第一部の中にひとり、営業第二部の中にひとり、営業第三の中にひとりBIを見てる人がいると、その隣の席の人が、「なんか綺麗な画面を見ている、なんだろう」とか、「この画面を見るといいことがあるのかな」って気になり始めるんですよね。そういう周りに少しずつ影響を与えるキーパーソンを各部署に一人や二人つくるっていうのは、効果的かなと思ってるので、ぜひ試してください。

佐々木さん:はい、試します。

BIツールを使う方へのメッセージ

わおん:佐々木さんは経営企画部ということで、数字をいつも見ていらっしゃるかと思うんですけど、実は私、もともと教師をしていて、教師からIT業界に転職したときってSEをやっていたので、売上という数字よりも、やっぱり技術的なところにすごく意識がいっていたんですね。昨年、部署異動をして、今プリセールスをするような部署にいるんですけど、人生で初めてこの営業という活動に関わったんですよね。私自身が今までの数字をあまり見てこなかったので、実は未だに怒られるんですね、「数字を見なさい」と。Power BIの画面を作ってくださってる方って、数字をいかに見てもらうかとすごく頑張ってくださっていると思うんですが、数字を見て欲しいという立場から何かメッセージをお願いします。

佐々木さん:はい、そうですね。長年といっても6年ですが、この仕事をやっていて思うのが、

数字を見るということは、需要を見ることであり、需要見るということは、お客様を見ることにつながる」

ということです。数字を見てしっかりお客様のニーズをキャッチアップするというのは、企業として数字を見る役割がある人間、それから管理職の立場の方々にとって、とても大事なことだと思うので、Power BIという便利なツールがありますので、ご使用いただいてガッツリ数字を見て頂けると、より良くなるかなというふうに思います。

わおん:ありがとうございます。本当ですね、数字を見て欲しいんじゃなくて、目的は「お客さんを見てください」ということなんですよね。

佐々木さん:はい。

わおん:非常に反省しました。今日は本当に貴重なお話、ありがとうございました 。

感想

いかがでしたでしょうか、「数字を見ることは、需要を見ること。つまりお客様を見ること」。本当、その通りだと思いました。佐々木さん、めちゃくちゃいいことを言ってましたね。今回のインタビューは佐々木さんが飾らずに話してくださるので、私もリラックスして話すことができました。そして最後に、私がプリセールスをしているのに数字を見ていないと怒られたことがある、という話までしてしまいました。いつも前半と後半に分けて放送しているんですが、いつもこの後半まで聴いて下さっているリスナーの皆さん、いつも ありがとうございます。私がデータ活用の話をしていながら、一方で数字を見なさい!と怒られたという話は、ここだけの秘密ということでよろしくお願いします。

インタビューの前に、佐々木さんがBIのユーザーには種類がある、という話をされていました。
どういうことかというと、
① 自分でPower BIの画面を開いて見てくれる人。
② 自分からPower BIの画面を見に行きはしないけれども、メールやチャットにリンクを貼ればそのリンクを開いて見てくれる人。
③ リンクは開いてくれないけど、リンクを開いた先の画面のキャプチャーを送れば、そのキャプチャーは見てくれる人。
だからそれぞれの種類の人に対して、対応を変えてあの手この手を使ってBI画面を認知してもらって、見てもらうための活動をしているということでした。ドームの皆さん本当にタフですよね。

今回はこういう地道な活動についてお話を聞くことができて、非常に満足しています。そして絶対にこの地道な取り組みが、数字を見る習慣をつくると思います。

それでは今回も最後まで聞いてくださって ありがとうございました。

前回放送内容「株式会社ドームのExcel脱却ストーリー(前半)」は、こちらです。

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