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農業と発電を両立するソーラーシェアリング広まる

ソーラーシェアリングの導入

現在農業界では後継者・担い手の減少や高齢化の影響で労働力不足に。そこで農業従事者や減少・耕作地の放棄などを解消すべくソーラーシェアリングを導入する取り組みが増えてきています。

ソーラーシェアリングとは農地を一部使い農業と太陽光発電を同時に行い、この2つで利益を上げる仕組みのこと。野立ての太陽光発電設備の建設ではないため、農業ができる一定の地を確保しながら太陽光パネルを設置することができる新しい取り組みと言えます。

農林水産省では「営農型発電設備」と呼ばれ、平成24年7月に開始されたFIT制度再生可能エネルギー発電の事業採算性が向上したことから注目されています。

ソーラーシェアリングの農地転用の割合

ソーラーシェアリングを導入する農家は年々増えてきており、2013年では97件のみだった件数が2018年8月までで農地転用許可件数が4年前に比べて6.2倍の1347件となりました。

地域別では313件の千葉県が1位で、173件の静岡県、132件の群馬県と続きました。農地転用許可件数が1件もない地域は3県を残すのみで、取り組みの広がりがうかがえます。

千葉県が一番多い理由の一つとして、ソーラーシェアリングの実証試験場がある影響から導入を検討する農業者や事業者が多かったためとしています。

「支柱の基礎部分について、一時転用許可の対象」「一時転用許可に当たり、営農の適切な継続が確実か、周辺の営農上支障がないか等のチェック」「年に1回の報告を義務付け、農産物生産等に支障が生じていないかをチェック」などをクリアすることにより一時転用許可期間が10年以内となります。

ソーラーパネル設置後に作る作物はどういったもの?

大まかにイモ類・穀物類・葉物類などの光合成を必要とするもの、半日陰でも育てられるニンニク・ミョウガなど、ほぼ日が当たらなくても育てられるしいたけ・サカキなどの3種に分けられます。

太陽光パネルの設置後では、米・しいたけ・ミョウガ・サカキなどが人気となっています。

その中でも特にしいたけ・サカキに偏りが見られ農地で作る必要もなく倉庫でも栽培できる点などが挙げられますが、太陽光を遮って作物の質を上げるものではなくソーラーシェアリングの体をなしていないとの問題点が指摘されています。

売電だけではないソーラーシェアリング

季節や気候の影響を受けてしまう農業の合間に太陽光発電を行い売電して毎月安定した収入を得るという別々の役割をイメージしますが、実際は太陽光を調節し無駄になってしまう太陽光エネルギーを発電に活かすという仕組みになっています。

作物の生産数・品質も上げ、自家発電・自家消費によって農業収益を得る農業ビジネスにこれからも注目です。

(画像はpixabayより)

▼外部リンク

千葉大学 プレスリリース
http://www.chiba-u.ac.jp/

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