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【需要拡大のはずが】老人福祉事業者の倒産が過去3番目の高水準

帝国データバンク調べ

帝国データバンクは2月8日、「老人福祉事業者の倒産動向調査」(2018年)の調査結果を発表しました。

調査の概要

この調査は、帝国データバンクが2018年の老人福祉事業者(高齢者向けに、通所介護サービス、訪問介護サービス、各種老人ホーム、グループホーム、高齢者向け住宅サービスで、医療行為をしないもの等を主業としている事業者)の倒産動向について、集計・分析したものです。

なお、この調査における「倒産」は、負債1000万円以上かつ法的整理によるものを対象にしています。

調査結果の概要

調査の結果によると、2018年の老人福祉事業者の倒産は83件で、2016年の91件、2017年の88件に次ぐ過去3番目の高水準であったことが明らかになっています。

また、倒産した事業者を業態別に(83件中、主力業態が確認された78件から)見ると、最も多かったのが「訪問介護」を主力とする事業者(34件、構成比43.6%)、次いで「通所介護」が主力の事業者(30件、同38.5%)であったがわかっています。

さらに、負債額別(1億円未満、1億円から5億円未満、5億円以上の3分類)では1億円未満の負債を抱えての倒産が多いこと、業歴別では比較的業歴が短い事業者に倒産が多いことなどがわかっています。

生き残りの厳しい業界

調査はこうした結果を受け、現在の老人福祉事業の業界における倒産は、初期投資の少ない(起業しやすい)業態、また小規模な事業者におけるものが大半であることを指摘しています。

また、業歴が短い事業者の倒産が多いことからは、老人福祉事業という業界が事業者にとって生き残っていくことが厳しいものであることを指摘しています。

需要は拡大しており、かつ参入は容易である一方、経営の難易度は非常に高い業界、ということでしょうか。国の政策を含めた今後の動向が気になるところです。

この他、調査結果の詳細が帝国データバンクのサイトに掲載されています。

(画像は帝国データバンク公式サイトより)

▼外部リンク

帝国データバンク公式サイト「老人福祉事業者の倒産動向調査」
http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/

帝国データバンク公式サイト
https://www.tdb.co.jp/index.html

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