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公共事業関係・東京オリンピックなどから建設市場は拡大傾向に

建設市場拡大と対象となる6業種

建設業界では公共事業関係、東京オリンピック・パラリンピックなどの建設需要から市場が拡大しています。

人材紹介事業や建設業界を中心とした市場動向、未来予測など調査・分析を行うヒューマンタッチ株式会社(以下、ヒューマンタッチ)は、2018年3月期売上高の上位である10社を対象に建設市場動向をまとめています。

対象となる業種は総合工事業(ゼネコン)、住宅建設業、電気設備工事業、プラントエンジニアリング業、管工事業、土木工事業の6業種。各業種の主要10社が公表した2019年3月期通期決算から比較をしています。

多くが増収増益となるも利益面での苦戦もみられる

ヒューマンタッチによる各業種でのランキングでは、総合工事業(ゼネコン)の1位は大林組、2位・鹿島建設、3位・清水建設と続きました。トップである大林組は国内建築事業と子会社の海外建築事業の売上高が増加し2兆円を超え、ランキングの10社でもそのうち9社が増収で好調となりました。

土木工事業では、1位・NIPPO、2位・前田道路、3位・日本道路と道路舗装大手である企業が並びました。NIPPOは受注活動やアスファルト合材など製品販売の強化に努め増収となりましたが、労務費・原材料価格上昇の影響などから減益。

ランキングの10社中6社の経常利益は資材コストや人件費の高騰などを理由に前期より下回っています。

電気設備工事では1位・関電工、2位・きんでん、3位・コムシスホールディングスとなり、関電工は工場建設やオフィス・商業施設の建て替えの需要が増加。ランキング中全10社の2020年3月期の業績予想では売上高が増収の予想で、そのうち7社は増益の見通しも公表しています。

管工事業では1位・高砂熱学工業、2位・大気社、3位・三機工業。高砂熱学工業は国内・海外ともに設備工事事業が堅調に推移。ランキング10社のうち9社が増収で、管工事業全体で好調傾向となりました。

プラントエンジニアリング業では1位・日揮、2位・千代田化工建設、3位・東洋エンジニアリング。日揮は過去最高の受注高となり受注残高が1兆円回復、売上高が伸び悩んだものの増益となりました。プラントエンジニアリング業のランキング10社のうち7社でも増収増益で好調となりました。

住宅建設業では1位・大和ハウス工業、2位・飯田グループホールディングス、3位・住友林業。大和ハウス工業は売上高・経常利益ともに増加し過去最高を記録。しかしランキングで見ると10社中6社の経常利益が減益となり、利益面では厳しい結果がみられました。

建設市場の今後の成長と人材不足

主要建設企業が公表した2019年3月期決算では各業種で半数以上が増収となり、建設業界全体で高い成長がみられました。

2020年に行われる東京オリンピック・パラリンピック以降についても建設市場は堅調に成長すると見込まれていますが、建設業界で長期化している人材不足が今後も予想されています。

増加する工事に対応するための人材の確保と育成策、生産性向上への取り組みが建設市場において今後も大きな経営課題になるとしています。

(画像はpixabayより)

▼外部リンク

建設業主要各社の2019年3月期決算と20年3月期予想から見る市場動向
https://kensetsutenshokunavi.jp/souken/

2019年度予算案から見る建設市場の動向
https://kensetsutenshokunavi.jp/souken/

大林組 2019年3月期 決算短信
https://www.release.tdnet.info/inbs/

NIPPO 2019年3月期 決算短信
https://www.release.tdnet.info/inbs/

高砂熱学工業 2019年3月期 決算短信
https://www.release.tdnet.info/inbs/

大和ハウス工業 2019年3月期 決算短信
https://www.release.tdnet.info/inbs/

日揮 2019年3月期 決算短信
https://www.release.tdnet.info/inbs/

日揮 決算概要
https://www.release.tdnet.info/inbs/

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