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国内感染者数は既に10万人を超えている?!自己流でコロナの分析をしてみた④

みなさん、こんにちは。スーさんです。

少し間があいてしまいましたが、引き続きコロナの分析をしていきます!

国内の感染者数の統計は正しいのか?

コロナ「第2波」に対する警戒が続いている中、国内の新規感染のペースは大分落ち着いてきました。今までの国内感染者数は約1万7千人となっており、感染者数10万人を超えている国も少なくないなかで、日本のコロナ対策は成功したとの評価も聞こえるようになりました。しかし、気になっている方もきっと多いと思います。1万7千人という数字、本当に正しいのでしょうか?

感染者数の統計がどれほど信頼できるものなのか、これについては日本でも特に話題になりました。そしてその話題の中心には、コロナのPCR検査数が少ないという問題がありましたね。少ない検査数の理由については色々主張があると思いますが、実際に国内の検査数は海外と比べて明らかに少なく、検査を受けるためのハードルが高いのはメディアでも報道されていたように事実のようです。この問題が感染者数の統計に実際に影響を及ぼしているのでしょうか?その答えを探るため、今回は日本の感染者数増加の推移を世界各国と比べてみます。

国内/海外の感染者数増加推移の比較

次のグラフは感染者数が10倍(青:10人から100人、黒:100人から1,000人、赤:1,000人から10,000人)増えるのにかかった日数を表示しています。

まず、感染者数の最も多い10カ国と日本を比べてみましょう。日本は三つの期間全てで20日を上回っており、この中ではかなり目立っている存在なのが分かります。日本以外の国は各期間が日本の半分以下になっていることが多く、日本より感染者増加のペースが顕著に早かったことが窺えます。逆に、日本は爆発的な感染者増加を防ぐことに成功したと捉えることも可能です。日本の感染者数約1万7千人に対して、他の10カ国は最低でも10万人を超えているので、この中で日本が目立つのは特に驚く結果でもないでしょう。しかし、次のように日本と感染者数が最も近い10カ国と比べたらどうでしょうか。

各国の被害規模が大きく変わらないためか、日本が目立って見えることはなくなりました。しかし、多少細かいところまで観察すると日本だけの特徴が隠れているのを確認できます。私は以下の2点で、日本のデータが他と違っていると思います。

①三つの期間全て20日を上回る
全体的に最初のグラフと比べて期間が長くなっているので気づきにくいですが、実はこのグラフでも三つの期間全てが20日を超えているのは日本とオマーンだけです。

②三つの期間のばらつきが少ない
ほとんどの国では感染者数が10人から100人、100人から1,000人、1,000人から10,000人に増える期間の順番に日数がだんだん長くなっており、三つの数字にはばらつきが存在します。しかし、日本はこの順番のパターンから外れている上に、三つの期間が全て20日~30日に収まっているので数字のばらつきも少ないです。そして、面白いことに、日本以外でこのパターンから外れているのは①と同じくオマーンのみです。

さて、これらの特徴は何を意味しているのでしょうか。

まず、三つの期間のばらつきをなくすために検査数を少なくしている可能性は0と言っていいでしょう。特にそれによるメリットもないですからね。しかし、他国と比べて日本のデータが不自然に感じられることは否めません。これはつまり、少ない検査数によって実状を反映していない不正確なデータが集まってしまい、それが結果的に他国のデータからは観測できない日本だけの特徴として表れたのだと私は考えます。

国内感染者数は実は10万人を超えている?

日本と海外の違いが良くわかるグラフをもう一つ見てみます。

このグラフは各国の当該時点感染者数(累積感染者数―(回復者数+死亡者数))の累積感染者数に対する割合を時系列で表示しています。以前の記事でも触れたように、この指標が高ければ高いほど感染者増加のペースが速いことを意味します。見やすさのために4つの国のデータしか表示していませんが、大抵はこのように一回ピークに達してから数値が下がっていくシンプルな傾向を見せます。では同じ期間の日本のグラフを見てみましょう。

他国と比べてかなり異様なパターンを見せているのがすぐに分かるかと思います。3月は数値が全体的に下落していますが、3月末になってまた急に数値が上昇していきます。興味深いのは、東京オリンピックの延期が決定した3月24日の直後である3月26日から数値が上昇に切り替わっていることです。偶然にしては絶妙なタイミングであることから、オリンピックを予定通り開催するために、検査数を増やさないことでコロナをうまく封じ込めているように見せかけたと疑いの声が上がるのも仕方ないですね。真偽のほどは定かではないですが、確かなのは少ない検査数が感染者数の統計に影響しているように見えるということです。

では最後に、仮定の話を一つしてみましょう。本来はコロナの拡散をなんとか抑え込めていると思われた2月末~3月末(表面上の感染者数が100人~1000人だった期間と一致)、実は既に感染者の急増が始まっていたとしたらどうでしょうか。早いスピードで感染者数が1000人に達し、他国と比べた時に不自然だった感染者増加の推移がある程度解消されることでしょう。そして、その早いペースを被害がピークに達した4月末まで維持していたと考えた時、国内感染者数は今の数倍、つまり10万人を超えている可能性も十分にあります。実状は神のみぞ知ることですね。

最後に

コロナ分析のシリーズは今回をもって最後になります。皆さん、何か新しい発見はありましたでしょうか?

コロナが最初に中国で確認されてから、いつの間に半年という時間が過ぎようとしています。国内では事態が少し落ち着いてきたとは言え、未だに収束とは言い難い状況が続いています。しかし、日本含め世界各国ではコロナの消滅を待つのではなく、コロナとともに生活する準備が着々と進められています。

私達は日常を取り戻しつつありますが、危険が去ったわけではございません。皆さん、くれぐれもそのことを忘れずに、これからもきっちりコロナ対策を実施していきましょう!



*データ参照: Johns Hopkins CSSE

<< 第1回~第2回はこちら>>
国内感染者数は既に10万人を超えている?!自己流でコロナの分析をしてみた①
国内感染者数は既に10万人を超えている?!自己流でコロナの分析をしてみた②
国内感染者数は既に10万人を超えている?!自己流でコロナの分析をしてみた③

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