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100億円超えの「天気の子」で大幅増収 東宝

映画興行の好調で増収増益へ

(画像はPixabay)

近年、映画興行が好調です。東宝や東映など映画製作配給大手4社でつくる日本映画製作者連盟(映連)によると、2019年の映画興行収入は、2611億8000万円で前年比17%増。2000年以降で最高額となりました。

これを受け、東宝も2020年2月期の第3四半期決算が増収増益となりました。営業収入は2011億2600万円で前期同期比6.7%増、営業利益は428億6600万円で20.6%増、経常利益も443億4500万円で20.3%増です。

昨年の2019年2月決算は、営業収入が2462億7400万円で前期比1.5%の増収だったものの、営業利益が5.5%減の449億8200万円、経常利益も4.3%減の465億6800万円と減益になってしまいましたが、今期は通期で増収増益となりそうです。

同業他社の東映や松竹も映画関連の収益が好調で、松竹は通期で増収増益の予想。東映は減益予想ですが、映画関連事業が収益確保に貢献しました。

100億円超えの「天気の子」が牽引

映連によると、昨年公開された映画で、最も興行収入が多かったのは「天気の子」(東宝)で約140億円。次いで「アナと雪の女王2」(ディズニー)の127億円でした。

3位の「アラジン」、4位の「トイ・ストーリー4」とディズニーの2作品も100億円を超え、実に4作品が100億超えとなりました。

このほか、東宝では「名探偵コナン 紺青の拳」が惜しくも100億円超えとはなりませんでしたが、約93億円で5位の成績でした。こうしたヒット作が東宝の業績を牽引したといっていいでしょう。

最後はコンテンツや作品で勝負

かつて映画は斜陽産業といわれた時期もあり、テレビに次いでインターネットという強敵まで出現して、業界は相当な危機感に覆われました。

しかし、シネコンの定着によって国民的娯楽として見事に復活。その後も映画館自体が進化を遂げ、座席を動かしたり、風や香りを出したりして臨場感を出す「4DX」「MX4D」というシステムも人気を集めています。

映画とテレビ、インターネットが互いにしのぎを削りながらも、ときには協力し合って共存共栄を図っているのが現状だといえるでしょう。

こうしたなか、特に「ゴジラ」という世界に誇るキラーコンテンツを有する東宝は、ゴジラなどの過去のキャラクターを活用しながら新たなコンテンツを生み出し、新興勢力に対抗していく方針のようです。

ネットフリックスなどネットを使った動画配信サービスが力をつけてくるなか、結局、映画会社が生き残れるかどうかは、映画館に足を運んでもらえる作品を製作できるかどうかにかかっているということなのでしょう。

▼外部リンク

東宝株式会社 第130期有価証券報告書
https://disclosure.edinet-fsa.go.jp/

東宝株式会社 第131期第3四半期報告書
https://disclosure.edinet-fsa.go.jp/

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