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惣菜や養豚事業の強化を図るプリマハム

2019年3月期は増収減益に

(画像は写真ACより)

ハム・ソーセージ大手のプリマハムが苦戦しています。

2019年3月期連結決算は、売上高4130億2300万円で前期比4.7%の増、営業利益は131億6800万円で0.3%増、経常利益も138億2900万円の1.3増となりましたが、当期純利益が20.4%減の82億8700万円となり、増収減益となりました。

今年度はやや利益が増えていますが、状況が好転したとまではいえません。

上半期の売上高は2064億円で前期同期比0.7%増と微増にとどまりました。営業利益が75億3100万円と4.0%増、経常利益が79億4500万円と5.6%増、純利益も20.8%増の57億4700万円と収益を確保しましたが、売り上げの伸びによる収益増ではないことがつらい点です。

低価格志向続きコストの転嫁が困難に

ハム・ソーセージを主力商品とする企業で、2019年度3月期の業績が振るわなかったのはプリマハムだけではありませんでした。

業界最大手の日本ハムは売上高が前期比1.9%減、営業利益が29.6%減などと大きく収益を落としました。伊藤ハム米久ホールディングスも売上高が2.3%増となったものの、営業利益は32.8%減でした。

これらの理由について、どの社も消費者の低価格志向を挙げています。原材料費や人件費、物流費が上昇しているのに、価格に転嫁できないということです。

また、国産豚肉の価格は下落傾向にありますが、海外でのアフリカ豚コレラの流行も懸念材料です。

爆発的な流行で、豚肉価格が高騰する恐れは十分にあります。

惣菜業や養豚事業の強化に活路

ハム・ソーセージの売り上げが伸びない中、プリマハムで好調だったのはコンビニエンスストア向け惣菜の製造販売です。

千葉尚登社長によると、資本参加している伊藤忠商事から「プリマハムと連携して惣菜業を強化したい」という話があったそうです。

千葉社長は、これまで弱かった食肉事業の強化にも取り組む考えも表明しています。2019年度から国内の養豚事業を中核事業として位置づけ、生産性を高めるための取り組み強化を図っています。

今のところ、目立った成果はなく、加工部位によっては商品化が進んでいないという課題もあるようですが、千葉社長は「生産性さえよくなれば、一定の規模で利益が出ると思う」と期待を寄せています。

ハムやソーセージ事業でコストの価格転嫁が難しい中、プリマハムは他の事業分野の強化に活路を見いだしているようです。

▼外部リンク

プリマハム株式会社 第72期有価証券報告書
https://disclosure.edinet-fsa.go.jp/

プリマハム株式会社 第73期第2四半期報告書
https://disclosure.edinet-fsa.go.jp/

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