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増収増益が続くケーズHD 消費増税の影響は

増収増益が続き業績は好調

家電量販店大手のケーズホールディングス(水戸市)の業績が好調です。

(画像は写真ACより)

2019年3月期連結決算は、売上高6891億2500万円で前期比1.5%の増、利益も営業利益が327億2200万円で6.4%増、経常利益も385億3900万円で5.1%の増となりました。

今期に入っても業績は好調で、第1四半期(4月-6月)を見ても、売上高1648億800万円と前期同期比6.5%の増。営業利益は72億3100万円で17.6%増、経常利益は83億3500万円で12.1%増と増収増益が続いています。

これは、5月から真夏日を記録するなど夏の厳しい暑さによるエアコンの需要増や、携帯通信各社の料金プラン見直しを前にしたスマートフォンなどの駆け込み需要、パソコンやテレビの買い替え需要などが要因のようです。

パソコン・テレビの買い替え需要が売り上げを牽引

ケーズHDの売り上げを見て、特に目立つのが、長く低迷していたテレビやパソコンの復調です。パソコンでは2020年1月に予定されているWindows7のサポート終了が買い替えのきっかけとなっているようです。

テレビも地上デジタル化による買い替えがピークに達した後、売り上げが落ち込んでいましたが、4K8K衛星放送の開始や有機ELテレビの本格的な製品化によって、高画質テレビへの関心が高まり、買い替えにつながっているようです。

こうした傾向は、ケーズHDのライバル各社にも見られ、ビックカメラは2019年8月期決算で前期比5.9%の売り上げ増、ヤマダ電機も2019年3月期決算で前期比1.7%の増収となりました。

ただし、ビックカメラとヤマダ電機は利益を確保できずに減益となり、ケーズHDと明暗が分かれました。その点は堅実な経営で知られるケーズHDの戦略が功を奏しているのかもしれません。

増税前駆け込みの反動は?

10月からの消費税率の引き上げを前に、今年前半は家電量販店でもかなりの駆け込み需要が見込まれていました。

しかし、各社の売り上げを見ると、一定の駆け込み需要があったものの、予想には届かなかったようです。

ケーズHDは10月24日に今期上半期の業績予想を下方修正しました。修正後の売上高は3770億円で当初の予想に比べ3.6%の減。営業利益も224億円と8.6%の減です。

修正後の数字も前期上半期に比べれば、売上高で9.1%増、営業利益で43.0%増なのですが、10月以降の増税による買い控えを考えると、評価が難しいところです。

ただ、ケーズHDによると、駆け込み購入の殺到で、一部の商品の引き渡しが10月以降にずれ込んだとのこと。ずれ込んだ分の売り上げや、テレビ・パソコンの好調な売れ行きを考えると、今期の業績に影響はないとしています。

果たして、10月の増税以降の反動がどの程度になるのか、今期の業績を左右する大きなポイントとなりそうです。

▼外部リンク

ケーズホールディングス 第39期有価証券報告書
https://disclosure.edinet-fsa.go.jp/

ケーズホールディングス 第40期第1四半期報告書
https://disclosure.edinet-fsa.go.jp/

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