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海外の販売が好調で過去最高益 ヤクルトの秘密とは

前期は売り上げ、利益ともに過去最高

(画像は写真ACより)

言わずと知れた乳酸菌飲料の国内トップ、ヤクルト本社(東京都港区)の業績が好調です。

有価証券報告書によると、2019年3月期(連結)の売上高は4070億1700万円で前期比1.4%の増。営業利益は458億4600万円で5.5%の増、経常利益も571億2100万円の増。いずれも過去最高でした。

今期第1四半期の業績は、売上高958億5600万円で前期同期に比べると0.9%の減、営業利益も99億7600万円と0.4%減少しましたが、経常利益は137億2300万円で8.5%増となりました。

売上高と営業利益は微減となりましたが、今期も概ね堅調といえそうです。その好調の秘密はどこにあるのでしょうか。

乳酸菌飲料主体で高い利益率

乳酸菌飲料の競合メーカーはいくつもありますが、ヤクルト本社が他の大手飲料メーカーと違うのは、売り上げに占める乳製品飲料の比率の高さです。

本社単体で見ると、ヤクルトやジョワ、ソフール(ヨーグルト)など乳製品の売り上げは2019年3月期で49.7%。およそ半分を占めます。そして、その8割がヤクルト。名実ともに、ヤクルトとともに歩んできた会社といえます。

もう一つの特徴は、利益率の高さです。2019年3月期の営業利益率は11.3%、経常利益率は14.0%。同じように乳酸菌飲料を販売している明治ホールディングスの営業利益率7.8%、森永乳業の3.8%と比べると、その高さがわかります。

そして、「ヤクルトレディ」と呼ばれる販売員が支える販売網。彼女たちが、ヤクルトの商品が詰まったカートを押しながら各家庭や企業を回る姿は、全国各地で見られます。

ヤクルトの絶対的な知名度と強固な販売網が、安定的な売り上げにつながり、利益率の高さとして現れているのでしょう。

世界各地に販売網を展開

ヤクルト本社は、積極的に海外にも展開しています。現在、ヤクルトが販売されているのは約40の国と地域。

1964年の台湾に始まり、香港、タイ、韓国とアジアを中心に販売地域を広げ、アメリカで販売が始まったのは1999年。今年は新たに、デンマークで販売が開始されました。

こうした長年の海外展開の結果、2019年3月期の海外での売り上げは全体の40.8%を占めるようになり、世界での乳製品の1日平均販売本数が4000万本を超えました。

好調な海外での販売も、会社の経営を力強く支えています。

国内での盤石な販売体制に加え、世界各地への販売網拡大。ヤクルトを中心とした事業展開で、会社は今後も堅調に業績を伸ばしていきそうです。

▼外部リンク

ヤクルト本社 第67期有価証券報告書
https://disclosure.edinet-fsa.go.jp/

ヤクルト本社 第68期第1四半期報告書
https://disclosure.edinet-fsa.go.jp/

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