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アジアの売り上げ好調で増収続く資生堂

4年連続増収にむけ好調続く

(画像は写真ACより)

化粧品大手の資生堂(東京都中央区)の増収が続いています。2018年12月期連結決算では、売上高が1兆948億円となり3年連続の増収でした。

今年度上半期を見ても、売上高は5,646億4700万円で前年同期比6.0%の増。4年連続の増収にむけ、順調に推移しています。純利益も524億5200万円と前年同期に比べ、10%の増となりました。

営業利益率も2018年12月期では9.9%でしたが、今期は10.2%を目標にしています。上半期の利益率は12.2%で、こちらも順調といえます。

資生堂の好調の理由はどこにあるのでしょうか。

化粧品業界の市場拡大支えるアジア市場

実は、資生堂だけでなく、化粧品業はここ数年活況が続いています。

経済産業省の生産動態統計をもとにした日本化粧品工業連合会のまとめによると、化粧品の国内工場出荷金額は2011年から増加を続けていて、2016年に最高額を更新。2017年には7.3%という大幅な伸びを記録しました。

実際、資生堂以外の化粧品メーカーでも売り上げが伸びていて、花王(東京都中央区)の2018年12月期決算では、化粧品の売り上げが2796億3500万円と前期比で5.0%伸びました。コーセー(東京都中央区)の2019年3月期決算でも、化粧品は2549億6500万円と、前年比11.0%の増となりました。

このように日本の化粧品業界全体で売り上げが伸びているのは、中国を初めとするアジア市場の売り上げが大きく伸びているからです。特に、中国人観光客による「爆買い」は記憶に新しいところです。

資生堂では昨年、中国での売り上げが前年に比べ32.3%増の1908億円となり、韓国やタイなどのアジアでも13.9%増の681億円。中国を中心とするアジアでの売り上げ拡大が業績を支えています。

中国市場の動向が懸念材料

今年2月、資生堂は福岡県久留米市での新工場建設を発表しました。投資額は400億円から500億円。2021年に稼働する予定で、主にスキンケア製品を製造します。

また、同社はすでに栃木県大田原市と大阪府茨木市に工場を新設中で、3工場と既存工場の増強を会わせた投資額は1700億円を越えます。それはアジア市場拡大への期待に加え、市場を制するとの意気込みにほかなりません。

そんな資生堂をはじめとする化粧業界の懸念材料といえば、やはり中国経済の動向でしょう。激化する米中貿易摩擦が、世界経済に悪影響を及ぼしつつあります。このままいけば、世界的な景気悪化を引き起こしかねません。

米中貿易摩擦の結末と中国経済の動向は、資生堂の将来を大きく左右しそうです。

▼外部リンク

資生堂 2019年12月期第2四半期決算短信(連結)
https://disclosure.edinet-fsa.go.jp/

資生堂 有価証券報告書-第119期(平成30年1月1日-平成30年12月31日)
https://disclosure.edinet-fsa.go.jp/

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